オリの技術

【三麻の授業】《初級其の14・守備編》 回し打ち

 前回までで、押し引き判断(攻めるかオリるかの判断)や安全牌について学びました。

押し引きの記事↓

押し引きのアイキャッチです
【三麻の授業】《初級其の11・守備編》 オリるかどうか(=押し引き)【三麻の授業】初級其の11・守備編はオリるかどうかつまり『押し引き』の重要性を学びます。オリるのか、真っすぐ攻めるのかは、1巡1巡、ちょっとした状況で変わります。まずは簡単な押し引きのイメージを掴みましょう。...

安全牌についての記事↓

オリ方のアイキャッチです
【三麻の授業】《初級其の13・守備編》 オリ方今回は、三麻におけるオリ方を見ていきます。相手の仕掛けに攻めるべきではないと判断したら、徹底的にオリましょう。オリるためにはまず安全牌はどれかがわかるようになる必要があります。しっかりと覚えましょう。...

 今回は、三麻の超重要スキルである「回し打ち」について解説します。しかし、重要である反面、一歩間違えると致命傷となる失点に繋がります。

 この記事を読んで、重要性を理解しつつ、何がどう危ないのかも理解するようしてもらえたらと思います。

初級者の内は「回し打ち」はするな!

そもそも「回し打ち」とは

『初級其の11・守備編 オリるかどうか(=押し引き)』やその後の『初級其の12・守備編 自分の手は攻めるのに値するのか』で相手のリーチ等に対し、

攻撃重視で自分の都合だけで手を進めて危険牌も関係なく捨てる「全ツッパ」と、守備重視で相手に比較的通りそうな安全な牌だけを捨てる「ベタオリ」と解説してきました。


「回し打ち」はこの間と言った感じで、自分の手は進めようとはするが相手の危険牌は極力捨てないようにし、

危険牌であり自分にとって不要な牌をツモってしまった場合、その牌をなんとか使い切ってアガりに向かいます。

その時に捨てる牌は、当初手牌として使うつもりだった両面塔子や雀頭の中で比較的安全そうなものから捨てていきます。よくあるのは下記のような字牌の対子落としなどがあります。

回し打ちの例です
この視点の打ち手は私ではありません。この視点から下家が私です。

上記のように、西家のリーチに対し通っていない8筒をツモってきたところです。


西を雀頭候補として、58筒子か7索子を捨てたいところですが西家のリーチに通っておらず危険です。

しかし、持っている安全牌は2358索で捨てると自分のアガりからかなり遠ざかってしまいます。

そこで、西の対子落としでアガる可能性を極力残していきます。


ここで注意することは、西でロンされるようなことはとても中途半端で避けるべき行為になります。

何故かと言いますと、ここで西を捨てるということは自分のアガりにまっすぐ向かうのではなく、相手のリーチに極力放銃しないような選択をしたはずだからです。

まっすぐ攻めると決めて振り込んだのならまだしも、遠回りして振り込んだのでは安全を重視した意味がなく本末転倒です。


ただ、ここでの西は下家が1枚切っているのもあって上家のリーチに振り込むとしたら単騎待ちしかあり得ないのでかなり確率は低いです。

西以外が2~8の牌のため、西を捨てていっても聴牌する確率は高いです。

ここで西を捨てるのはかなり有効だと思います。これが「回し打ち」です。


念のため記述しますが、もし「ベタオリ」の選択をするなら上家の現物である2358索を捨てるべきです。(下家が聴牌していないと読む前提ですが)

回し打ちは有効なの?

答えは イエスです。

しかし、前記のように回し打ちしようとして使うつもりだったけど安全そうな牌を捨てて、放銃するのは痛すぎます。


ただ、かといってベタオリしてばかりでは勝てません。三麻では特にそうです。

また全部自分が捨てたいように捨てているだけでも勝てません。

時には、回し打ちも必要なんです。


しかし、初級者の方にはとても難しい判断になります。

・回し打つために捨てる牌が、本当に放銃する可能性が低いかどうか

・本当に自分の手はベタオリしなくてもいいのか

・本当に回し打ってアガりが見込める手牌なのか

・そもそも聴牌できるのか

・もう一人がリーチするなど攻めてきても、対応できるのか

などなどあります。

また、一度回し打っていっても、ツモ牌によっては結局どうやっても危険牌が余ることがあります。

初級者の方の多くは、せっかく回し打ちしたとしても聴牌もしていないのに、そういった牌をぱっと捨ててしまうことが多々あります。

それではいいカモになってしまうばかりです。


回し打ちの最中に、いくつも危険牌を引いてきて何種類も危険牌を勝負して捨てなければならなそうならベタオリに転換するという判断も必要です。

逆に、進める内にたくさんドラが自分の所にきたり、捨てれなかった危険牌をリーチ者が捨てるなどして通って、勝負する価値が出てくることもあります。


そんな難しい判断をしていくのは初級者の方にとってはかなり難しいため、初級の内は、回し打ちは極力しない方が良いと思います。

見出しはキャッチーにするため「初級者の内は回し打ちはするな」としましたが、あまりよくわからないで多用しないようにするべきです。


例のような自分から3枚以上見えている字牌や一萬・九萬は比較的安全なので、真っすぐ攻める程ではないけどまだ諦めれない時には対子落としは「回し打ち」の中では比較的難易度が低くてやりやすいと思います。

ただし七対子や国士無双等にはお気をつけください。

まとめ

・三麻で勝つためには「回し打ち」は必須のテクニック

・しかしよくわからずに回し打ちをするとかなり中途半端になりもったいない放銃することもありえるため、初級の内は多用は禁物

・順目が進むごとに、ツモ牌や、増えていく相手の安全牌によって選択肢は変えていくべきで、かなり繊細な判断が必要


 続いては、比較的安全な牌について解説いたします。絶対に振り込むことのない、安全牌との違いを意識しながら見ていきましょう!

比較的安全な牌のアイキャッチです
【三麻の授業】《初級其の15・守備編》 比較的安全な牌今回の記事は比較的安全な牌についてです。完全安全牌が手牌にないけど、極力振り込みたくないときはこれを元に安全度が少しでも高い牌を選べるようになりましょう。...

 ご覧いただきありがとうございました!

noteを書いています

このブログの他にも、三人麻雀オンラインゲーム「雀魂」をプレイしたときの牌譜から勉強になりそうなものをピックアップして記事を書いています。
一打ごとの選択理由など細かく記載していますので、初・中級者の方にとっては貴重な記事になるはずです。
有料のものもありますが缶ジュース程度の金額ですので、強くなりたい方は是非覗いてみてください!

https://note.com/sanma_school

 

[ad04]