カベを正しく使いこなす
前々回の『比較的に安全な牌』の記事で、スジに続いてカベの解説を簡単にお伝えしました。
簡単に復習すると、内側の数牌が4枚近く見えているとその外側の数牌で特定の塔子(両面等の順子系)を作れなくなり、比較的安全になる、というものでした。
しかし、カベで安全そうに見える外側の牌も必ずしも安全とは限りません。ましてや、牌の種類が比較的少ない三麻では、対子になりやすくシャンポン待ちで待たれる可能性も大いにあり得ます。
例えば、が4枚見えているとします。相手のリーチに対して、を切りたいのですが、相手の現物ではありません。はたして、切ってもいいのでしょうか。
正解は、状況によりけりです。なんじゃそりゃと思われるかもしれませんが、が4枚全部自分から見えている(=相手が100%持っていない)のでを使って特定の塔子(両面等の順子系)を構成できないというだけです。シャンポン待ちや単騎待ちは否定できないため、あくまで、「比較的」安全というだけです。
点数状況や、自分も聴牌かどうか、など攻めるべき状況であるかどうかで変わるという意味で状況によりけりと言えます。
しかしも自分から4枚見えている時は全ての待ちを否定出来るので、完全に安全牌となります。
注意しなくてはならないのは切りたいのがの場合です。に加えても4枚見えていたとしても、一九字牌の場合は国士無双で待ってることがありますよね。その場合は他の一九字牌どれかもう一種類以上4枚全て見えている時、国士無双を待ちで待っていることも否定できるので完全安全牌となります。
逆にカベで危険度が増すケース
そんなケースあるの?と思われるかもしれませんが、一応あります。
上記のようにが4枚見えている状態で、15巡目以降等、終盤で1枚持っているを切りたいが、他の3枚が見えていないとします。このような状況では、かえっての危険度が増します。
何故かというと、相手の立場になって考えると、を持っていないはずなのに何故が捨てられていないのかかということです。もちろん、残りの山や王牌にが固まっているケースもありますが、残り全てが埋もれているのはレアでしょう。
相手がを対子以上で持っていると考える方が自然だと思います。そうなるとシャンポン待ちで当たる気がしてきませんか?
当然、当たらない可能性の方が多いとは思いますが、少なくとも無筋の数牌ぐらいの危険度は有るかと思います。そのため、簡単に切ってはいけない牌と言えます。
内側の牌でカベが使えるケース
カベは基本的に多く見えている牌の、外側が比較的安全になっていました。しかし内側の牌は、特定の塔子(両面等の順子系)構成を否定できないため、関係ありませんでした。
例えば、が4枚見えていても待ちや待ちの両面で待っていることは否定できませんよね。(かといってこの場合、やを両面で待っていることは否定できても、が両面で待っていることは否定できません)
しかし、更にが4枚見えている時は間のは特定の塔子(両面等の順子系)を構成できなくなり、カベが使えて比較的安全な牌となります。ただし赤牌ありのルールだと、赤だと孤立牌でも持っておく可能性が増えるのでシャンポン待ち等で当たる可能性が他の牌のケースと比べて増えそうです。
このようにカベ牌を使いこなせば比較的安全な牌、比較的危険な牌の切り分けに役立つようになります。
また、カベは外側に有効とばかり考えていると失敗します。カベにより相手がどんな塔子構成を否定できるかというのを具体的に考えて、比較的に安全な牌がどれであるかを考えるべきです。
カベのまとめ
・カベは、基本的に内側の牌が多く見えている時、その外側の牌が比較的に安全になるというもの(前々回の復習)
・カベはあくまで特定の塔子(両面等の順子系)構成を否定するだけなのでシャンポンや単騎待ちは否定できない
・カベで安全そうに見えても、その牌が終盤になっても不自然に見えてない時はかえって危険度が増す
・内側の数牌でも間をはさむように両側の数牌でカベになっていると、同じように比較的に安全な牌となる
・カベで安全な牌を探す時は、具体的にどんな塔子を否定できるかを考えて、安全な牌を考えるべき
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