押し引き

【三麻の授業】《初級其の11・守備編》 オリるかどうか(=押し引き)

 初級の初めての守備編です!まずは、他家から先制リーチを受けた際などに、攻めるかオリるかどうかの判断が求められるわけです。


 その判断を「押し引き」といい、三麻ではメチャクチャ重要な要素です。もう少し詳しく「押し引き」とは何か、何故重要なのかを解説します。

 是非、押し引きについて学び守備力をアップさせてがっつり強くなりましょう!

大事なオリ判断

攻めるとは、基本的に自分の手牌の都合中心でアガりまで真っすぐ進めて相手の危険牌も全部ツッパる、「全ツッパ」とか「ゼンツ」といいます。

オリるとは、基本的にリーチ者に通った牌か比較的安全そうな牌のみ捨てて、アガることをあきらめる「ベタオリ」をいいます。


また「ゼンツ」と「ベタオリ」の間の選択肢もあります。

 例えば、捨てたい牌がリーチ者の危険牌であるため捨てずに、安全牌を捨てて、捨てずに持っている危険牌の関連牌を引き、上手く聴牌したら勝負するという「回し打ち」というものもあります。


厳密には開局したてかオーラスに近いのか、点数状況、自分の進行具合や、捨てたい牌の危険度で、毎回「この牌を捨ててアガリに向かう」か「この牌は捨てずに安全牌を捨てる」か等の選択をする術もありますが、初心者の内は非常に難しい判断なので「ゼンツ」か「ベタオリ」のどちらかでほぼいいと思います。


守備としては、「ゼンツ」か「ベタオリ」どちらを選択するかの判断と、オリるのであればベタオリの技術が非常に重要になります。

 まずは、どういったときに攻めるのか、どういったときにオリるのかの判断=「オリ判断」を覚えましょう。


また、リーチ等の、相手の危険な攻めとみなす「危険な相手の仕掛け」に対してオリるか判断しますが、「危険な相手の仕掛け」の定義を決める必要があります。

 基本的な判断材料は①「相手がどれくらいの確率で聴牌しているか」と②「相手の手役はどれくらいの高さか」の2点です。


危険な相手の仕掛け

  1. 「他家の先制リーチ」
  2. 「他家がドラをポンしてる状態(抜きドラ3枚以上も含む)」かつ「中盤以降(8~10巡目)か2副露以上」
  3. 「他家が鳴いている役牌や抜きドラなど見えているだけで満貫が確定している」かつ「中盤以降(8~10巡目)か2副露以上」
  4. 「他家が染め手模様で鳴いている」かつ、「染め色の牌を捨ててきた」もしくは「中盤以降(8~10巡目)か2副露以上」

それ以外の鳴きは高いかどうかも分からないことが多いので、基本的には無視します。1つずつ解説します。

1.「他家の先制リーチ」

 リーチは当然聴牌しているという相手のサインです。


 子のリーチでもサンマでは倍満や跳満もありえるため油断なりません。

 ましてや親のリーチは満貫でも致命傷クラスとなりえます。

 相手のリーチが入っているということは、対応すべき「相手の攻撃」なのです。


 前記の①の「聴牌が確実なため」です。もちろんミスによるノーテンはありえますが…。

2.「他家がドラをポンしてる状態(抜きドラ3枚以上も含む)」かつ「中盤以降(8~10巡目)か2副露以上」

 ドラをポンしていることで、役さえあれば満貫以上は確定します。つまり②でいう「相手の手が高いことが確定した」状態になります。

 更に、①の「相手が聴牌している可能性」ですが、聴牌しているかどうかの明確な根拠はありません。

 そこで、中盤以降(8~10巡目)か2副露以上で「聴牌している可能性が高い」とみなします。

3.「他家が鳴いている役牌や抜きドラなど見えているだけで満貫が確定している」かつ「中盤以降(8~10巡目)か2副露以上」

 これは上の2.と同じで「相手の手が高く」かつ「聴牌の可能性が高い」からです。


4.「他家が染め手模様で鳴いている」かつ、「染め色の牌を捨ててきた」もしくは「中盤以降(8~10巡目)か2副露以上」

 染め手模様つまり、混一や清一のことですね。

 染め手であれば②の「手が高い」可能性がかなり増えます。

 ①についてですが、「中盤以降(8~10巡目)か2副露以上」と「染め色の牌が余って捨てられた」ということで聴牌の可能性が高くなります。また、ただしこの4.では、相手への危険牌は染め色の牌と字牌で通っていない牌といたします。


四麻と比べて、染め手に出くわすこともかなり増えるので対処しないといけないのですが、また中級者向けで詳細を記述するかもしれないです。

自分の都合通り攻めるのに値するか

  上で、「相手の危険な仕掛け」を定義付けしました。今度はその「相手の危険な仕掛け」に対して、自分の手の都合だけで捨てたい物を捨てていいのか、完全にオリなければいけないのかを判断しなければなりません。

「相手の危険な仕掛け」に対し、どんな状況でも攻撃的に「ゼンツ」しても、どんな状況でも守備的に「ベタオリ」しても負けます。状況に応じて変えなければいけないのです。

 この判断を「押し引き」といい、非常に重要な考え方・スキルです。


また、同じようなレベルの強者同士でも状況によっては意見が分かれることもありえると頭に入れておいてください。まずは初級向けに簡単な押し引きを学びましょう。

 一度ものすごく簡単に書きます。例外は間違いなく有りますがそれは後ほど。

・自分が聴牌なら「全ツッパ」
・自分が「リャンシャンテン」以上ならベタオリ


では、自分が「イーシャンテン」の時は?


正直、難しいです。微妙なことで判断が簡単に変わるので、「微妙」とお答えします。

 この後に書くことも少しずつ見て覚えて、実戦を交え感覚を身に着けていってください。

一度次の記事に持ち越します。押し引きを判断する重要な要素である、「自分の手は攻める価値があるのか」についてです!

押し引き②のアイキャッチです
【三麻の授業】《初級其の12・守備編》自分の手は攻めるのに値するのか三人麻雀の押し引きの勉強をしていきます。今回は、自分の手が攻めるのに値するのかの判断基準を見ていきましょう。これでサンマの重要な押し引き要素を学べます!...

 また攻撃編を学びたい方はこちらです

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このブログの他にも、三人麻雀オンラインゲーム「雀魂」をプレイしたときの牌譜から勉強になりそうなものをピックアップして記事を書いています。
一打ごとの選択理由など細かく記載していますので、初・中級者の方にとっては貴重な記事になるはずです。
有料のものもありますが缶ジュース程度の金額ですので、強くなりたい方は是非覗いてみてください!

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