【役】平和(ピンフ)について 重要度★★★
ピンフはどちらかと言えば出現頻度の高い、オーソドックスな役の一つだと思います。特に四麻では、リーチ、タンヤオと合わせて「メンタンピン」と言われ、王道の役として扱われます。
しかし、三麻では萬子の二~八が無いことによって、牌が重なる比率が若干上がっています。つまり、四麻と比べると牌が234と順番になる確率が若干下がっており、ピンフができる確率が若干下がっていると言えます。
それでも、222と暗刻になるよりかは、234や123と順子になる可能性が高いのは高いので、ピンフの出現度が低いわけではありません。
そのため、総合的に加味して重要度を★★★としました。
特性を列挙すると以下の通りになると思います。
- 使える牌が多く狙いやすい
- 赤ドラや、数牌がドラだと使いやすい
- タンヤオや、一盃口、一通などと合わせやすい
- ルールによっては「ツモ」だとピンフがつかない
それではそれぞれ解説したいと思います。
1 使える牌が多く狙いやすい メリット★★
ピンフに使える牌は、役牌以外と多くの牌を利用できます。トンバピンフに使える牌は、役牌以外と多くの牌を利用できます。東場の親(東家)であれば、白發中と東を除いた南西北(北も手牌で使えるルール)・萬子一九・筒子・索子の23種類で、南場の南家も同じ数ですね。それ以外だと風牌が1種類減って22種類です。
また、順子の作りやすさもあって、面前限定の中では非常に狙いやすい手役かと思います。
2 赤ドラや、数牌がドラだと使いやすい メリット★★
順子で構成されるピンフは、赤ドラや数牌がドラの時に非常に使いやすいです。
純チャンやホンイツのように、使える牌が限られる役の場合は該当の牌がドラである確率も狭まります。それに比べると、ピンフは非常に柔軟性の高い役と言えます。
3 タンヤオや、一盃口、一通などと合わせやすい メリット★★
ピンフは、様々な役と複合します。出現頻度順に複合しやすいものを列挙したいと思います。(一発などの偶然役は省きます)
①タンヤオ、一盃口
②一通
③混一色、チャンタ
④純チャン
⑤清一色、二盃口
上記のようになるかなと思います。①②は割とピンフと複合するケースが多いと思います。③からはガクッと頻度が落ちるとは思います。混一色でピンフを成立させるためには、頭がオタ風でそれ以外の字牌はなしということになりますからね。
どちらにせよ、様々な役と複合できる非常に汎用性の高い役であると言えるかと思います。
4 「ツモ」だとピンフがつかない(ルールによる) デメリット★★
ツモアガリだと、ピンフがつかないというルールがあります。その場合は、ロンアガリでしかピンフがつかないので何かもったいないですよね。
三麻の方がこのルールが採用されるケースが多いみたいです。
小ネタですが、「ピンフ」という役自体が点数計算で出てくる「符」が極力つかない条件を揃えた時に成立される役だからみたいなのです。三麻で「符」計算をされない方も多いので、「符」に馴染みがない方も多いかと思います。例えば、刻子は「符」が付くのですが、順子は「符」が付きません。ピンフが正にそうですよね。両面待ちも「符」が付かない待ちなのです。
そして、ロンアガリには「符」が付かないのですが、ツモアガリには「符」が付いてしまうのです、そのため上記の理論でいくとツモアガリ時はピンフが成立しないという考え方もあるようなのです。
ツモアガリ時もピンフを認めるかどうかは「ピンヅモあり」とか「ピンヅモなし」とか言ったりするので、どちらのルールかも事前に確認しましょう。
ピンフについてのまとめ
- 使える牌が多く狙いやすい メリット★★
- 赤ドラや、数牌がドラだと使いやすい メリット★★
- タンヤオや、一盃口、一通などと合わせやすい メリット★★
- ルールによっては「ツモ」だとピンフがつかない デメリット★★
ピンフは他の役と比べて、柔軟性・汎用性に優れているというのがお分かりいただけたことかと思います。ドラと他の役と複合させやすいというのが大きな強みです。
また、大きな特徴と言えるほどではないのですが、順子で構成させるため、自然と手牌の中での牌の種類が多くなりやすいです。そのため裏ドラがのりやすいというのもありますが、手牌を進めているなかで他家からリーチが入り、オリたい時に相手の現物が手牌にある確率が増える等の守備的な利点もあると言えます。
無理にピンフを狙いすぎるのも良くはありませんが、狙えるのなら率先して狙いましょう。
このブログの他にも、三人麻雀オンラインゲーム「雀魂」をプレイしたときの牌譜から勉強になりそうなものをピックアップして記事を書いています。
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