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【三麻の授業】《初級其の2・総合》四麻との違い 前半

 四人麻雀を元々する人にとっては、基本的な考え方を変えなくてはいけないので、違いはしっかりと叩き込む方がいいです。


 また、三人麻雀しかしない人にとっても、ゲームの特性を理解する上で、見ていって損はないはずです。かく言う私も、三麻も四麻も大好きです。

 それぞれゲーム性が全然違うことがやっと分かってきた今日この頃です。


 「三麻なんてただの運ゲーやん!!」なんて思ってたのも若かりし頃。

 今では「やっぱり運ゲーだけど…かなり深いやん」って思うようになりました(笑)確かに運の要素が四麻に比べて強くはなりますが、半荘を多くこなせばこなす程、しっかり技術の差が結果にはっきりと出てくるゲームなのは四人麻雀と一緒です。

 それでは両者の違いを見ていきましょう。

三麻と四麻の違いを理解し、必要な考え方をマスターする!!

 まずは【ルールの違い】を見ていきましょう。

  1. 3人しかいない・北家がいない
  2. 萬子の二~八がない
  3. チーができない
  4. (人・場所等によってルールが違うが)喰いタンや後付けが無い
  5. (人・場所等によってルールが違うが)最初の持ち点が35,000点持ち、40,000返し
  6. (人・場所等によってルールが違うが)北の抜きドラがある
  7. (人・場所等によってルールが違うが)ツモ損がある
  8. (フリー雀荘など)5筒と5索が全て赤ドラや、一萬や九萬が常にドラなど

  等々です。その【ルールの違い】によって生じる具体的に何が違うのかを見ていきましょう。

1. 3人しかいない・北家がいない

 これは当然大きな違いになります。


 まず四人麻雀の場合、全く同じ実力同士だと仮定すると、1局ごとに自分がアガる可能性はざっくり言うと25%弱です。

 もちろん流局もあるので1/4より若干少なくはなります。また、1位になる確率、2位になる確率、…もそれぞれ25%弱ずつになります。


 一方、三人麻雀だと、上記の数字は全て33%弱に置き換わります。アガれる確率が高くなるはもちろん嬉しい限りですが、自分以外の同じ人がアガり続ける確率も上がります。

 どういうことかと言うと、確率の偏りを理解しないといけません。「確率の偏り」とは、サイコロを1回振って特定の目が出る確率はもちろん1/6ですが、実際に6回だけ振って1~6が1回ずつ出ることは稀である。

 同じ数字が多く出たり、連続で出たりする。これが確率の偏りである。(ただ、何百回何千回と回数を増やせば増やすほど均等な確率に近づくはずです。)


 また、下記の【2】の「萬子の二~八がない」ことと合わさり、四麻と比べて和了に関する確率は更に上がっている。

2.萬子の二〜八がない

これもかなり四麻とゲーム性を変えている。牌の種類が34種類から25種類になっており、単純に必要牌が来る確率が上がり、手順が進む可能性が高くなっている。


 上記【1】の3人しかいないことも合わさり、ドラが複数来る確率や染め手などの高打点がアガれる確率が段違いに増えてくる。相手が早い段階でテンパイしてくるor既にテンパイしている、相手が高打点でテンパイしている可能性が十分にありえることを念頭に置かなくてはならない。

 また、四麻と比べての役の出現率にも影響を与えており、以下の通りである。ただし、三麻は形が整いやすいので、珍しい役も含めて出やすくなっているため、影響の大きいものだけ記述させていただきます。


三色同順→なし 萬子の順子が作れないため(※1、9の三色同刻は有る)

混一、清一→UP↑ みなさん大好き(?)一色手ですが、萬子が少ないことで当然確率が上がっている。

七対子、三暗子、四暗子などの対子手→UP↑ 牌の種類が減ることにより、同じ牌が重なる確率が上がっている。

「1.3人しかいない」、「2.の萬子の二~八がない」その2点だけで、四麻と比べて展開を早くしており、三麻の愛好者を生んでいる理由になっていると思います。

3.チーができない

チーができない、つまり当たり前だが、ポンかカンしかできない。これにより、鳴くことを想定してアガりに向かう際、時には両面よりも対子の方が価値が高くなることも有る。


 四麻では、役を鳴いて作りに行く際、チーに頼る役で三色同順や一気通貫、純チャン・チャンタ、一色手、タンヤオなどが有ったが、これが全てチーに頼れない(上記のか2の様に三色同順はない。また下記の4の様に喰いタン(鳴いて作ったタンヤオを認めるかどうか)はなしのルールが多い)。

 そのためポンで対応できる役の価値の比重が大きくなる。上記の中では、三麻には無い三色同順を除き「一気通貫」のみ役の成立に関する部分が全て順子であり、鳴いて作れないことになる。


 一方、役牌、対々、一色手はポンして進められる分、三麻における重要な役と言えます。純チャン・チャンタや三色同刻などもポンして進められるが、頻度は少ないので、遭遇すればその可能性を見逃さないようにするぐらいの考えでいいと思います。

4.(人・場所等によってルールが違うが)喰いタンや後付けが無い

 『喰いタン』鳴いて作ったタンヤオを成立させるかどうか。『後付け』特定の役を後から付け足したものを認めるかどうか。


 この二つをどちらも認めないというものがあります。四麻では一般的にはどちらも認め、「アガり時に何か役があればいい」のですが、三麻ではこれを認めるとあまりにも簡単に、鳴いて進めてアガりを量産できてしまうので、どちらも認めないことの方が多いみたいです。

 喰いタンなしに関しては簡単で、鳴かずにアガらないとタンヤオが成立しないだけです。


 難しいのが後付けです。

 役牌をまずポンして、8索 ミニもポンしても、形ができれば、役牌しか役がなくても当然アガれますが、8索 ミニをポンしてから役牌をポンしても、その役牌は後から付けたものとみなして、混一などの役がないとアガれません。

 またこのルールは雀荘や人によりかなりルールが細かく違うみたいです。例えば、行ったことある雀荘では基本は後付け無しだが面前に限り「王手飛車(役牌と役牌のシャンポン待ち)」でアガるのは認める、と言った具合です。

 後付けとみなされる可能性のあるものを全て認めない「完全先付け」というルールもあります。後付けなしに関しては、細かいところでもめますので、事前にしっかり確認しておくべきです。


ちょっと長くなったので後半へ続きます!こちらも是非見てください!

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このブログの他にも、三人麻雀オンラインゲーム「雀魂」をプレイしたときの牌譜から勉強になりそうなものをピックアップして記事を書いています。
一打ごとの選択理由など細かく記載していますので、初・中級者の方にとっては貴重な記事になるはずです。
有料のものもありますが缶ジュース程度の金額ですので、強くなりたい方は是非覗いてみてください!

https://note.com/sanma_school

 

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