守備兼攻撃

【三麻の授業】《中級其の4・守備兼攻撃編》ツモ損ありとツモ損なしのルールごとの戦略の違い

こんにちは!

三人麻雀のコツや戦術を書いているサン 魔太郎といいます。

 

三人麻雀は地域や雀荘、麻雀アプリごとにルールが細かく違っていたり、人によっても好みのルールがかなり分かれるところです。

その中で「ツモ損あり」と「ツモ損なし」というルールの違いがあり、これにより戦略も大きく変わってきます。

そのあたりが分かっていないと、牌効率などが有る程度しっかりしていてもルールの違いについていけず、何故か負けてしまうことが多くなるということにも繋がります。ツモ損ありとツモ損なしでの戦略の違いを解説いたしますので是非最後までご覧ください。

そもそもツモ損とは何?

ツモ損とはロンアガリした時と比べて、ツモアガリした時の得点が少なくなるルールを指します。

 

どれくらい少なくなるかの基準は四人麻雀の時のツモアガリの点数から分かります。どういうことかと言うと、例えば四人麻雀で子が満貫をツモアガると、アガった人以外の三人で点数を分けて支払い親が4,000点で二人の子が2,000点ずつ支払い合計8,000点の得点となりますが、三人麻雀では二人だけで支払いますよね。しかしツモ損ありのときは、親も子も四人麻雀の時と同じ点数のみの支払いのみとなります。

つまり、ツモ損ありで子が満貫をツモアガると親は4,000点の支払いで、子が2,000点支払いますが支払う子は一人しかいないので合計6,000点のみの支払いとなります。

子が満貫をツモったときの支払い点数

(ツモ損あり):親 4,000点 + 子 2,000点 = 合計6,000点

(ツモ損なし):親 5,000点 + 子 3,000点 = 合計8,000点

親がツモアガった場合も同じで、以下のようになります。

親が満貫をツモったときの支払い点数

(ツモ損あり):子 4,000点 ×2人 = 合計8,000点

(ツモ損なし):子 6,000点 ×2人 = 合計12,000点

このように、「ツモ損」ありのルールが適用される場合、ツモアガリするとロンアガリしたときと比べて、結果的に得点が「損」することになります。これが「ツモ損」と呼ばれる理由です。

ルールごとの支払い点数の一覧は以下の記事に記載しています。

またツモ損ありの有名な麻雀ゲーム・麻雀アプリでは「天鳳」や「雀魂」があります。

ツモ損なしでは「MJ」などがありますね。

ツモ損ありとツモ損なしの戦略の違い

では、ツモ損ありとツモ損なしで戦略がどう変わっていくのかみていきましょう。

ツモ損ありの戦略

ツモ損ありでは、ツモアガリだとロンアガリと比べて取得できる点数が少なくなります。そのため、相手との点数が開きにくく、また一度大きな放銃をしてしまうとツモアガリでは中々相手との点差が縮まりません。

つまり、若干ではありますがツモ損なしと比べて『オリ有利』になります。

これは「相手からリーチが来たら常にオリろ」ということではありません。通常、自分や相手の点棒状況や手牌・捨て牌・ドラなど様々な観点から「攻め」と「オリ」の判断が分かれるのと同じように判断基準の一つになります。

もう少し細かいニュアンスでお伝えすると、例えば「ドラ多めに持っている」から攻め判断に+1して、「自分が聴牌したけど待ちがほぼ捨てられている」から攻め判断に-5するというような感じで色んな状況を加味して攻めか守りか決める判断項目の一つで、「ツモ損ありのルール」だから攻め判断に-1するみたいな考え方に近いです。

更に、最近はやりの麻雀ゲームの「雀魂」や「天鳳」の段位を上げる「段位戦」では、ラスになると大幅減点される特性上「ラス回避ゲーム」と呼ばれており放銃を回避する重要性がかなり大きくなっていてどちらも「ツモ損あり」のルールです。そのため、「雀魂」と「天鳳」の段位戦ではオリがかなり有利なルールになっています。ベタオリばっかりしているとアガられてばっかりになるのが難しい所ですが…

 

また、もう一つツモ損ありによって戦略が変わるのが『ダマテン有利』です。これも若干です。

ただし、相手も有る程度の打ち手である必要があります。具体的に言うとオリる時にしっかりオリることができるレベルです。

何故なら、こちらが勝負手を聴牌してリーチを掛けても、相手からすれば前述のように「若干オリ有利」となりオリられてしまう局面もツモ損なしと比べて若干増えます。特に親のリーチであればなおさらです。

更にツモ損ありのため、相手が降りると当然ロンアガリよりはツモアガリの可能性が増えて、結局得られる得点が減るということに繋がるためダマテンがいいシーンが少し増えるのです。

 

ただし、リーチのメリットは得点を高くするだけではなく、相手に効率よく手牌を進ませないことにも意味が有ったり非常に大きいものです。

ツモ損ありのルールでも、面前で聴牌したらリーチをするべき局面の方が圧倒的に多いのでそこは注意してください。

ツモ損なしの戦略

ツモ損なしでは、ツモ損ありの反対で若干「攻め有利」になり、ダマテンをするか微妙な時でも若干「リーチ有利」になります。

何故若干「攻め有利」になるかというと、相手のリーチにオリていてもツモられるとしっかり点棒を持っていかれてしまいます。

特に、次のような一例があります。子の相手が5翻で満貫確定のリーチを掛けているとして、自分が放銃して裏ドラが乗らずに8000点の放銃になりますよね。しかしオリていてツモられると「ツモ」の役が増えて相手が6翻の跳満になると、4000・8000の支払いになるので自分が子だと4000点払わなければいけないし、親だと8000点と満貫の放銃分も払わなければいけません。

それであれば結局オリずにわずかでもアガリを目指す方が得だったということもあり得るのです。

上記のは結果論ベースで、リーチした相手が何翻かや本当にツモるかなんて結果が出るまで分かりませんし、極端な例ですが、やはりツモ損ありルールと比べると若干攻め有利となるのです。

 

ツモ損なしになると若干「リーチ有利」になる理由としては、次の通りです。

上記のように若干攻め有利になるということは分かっている強者はしっかり攻め込んできます。そうなるとリーチを掛けても相手がオリる確率が少し減ってしまうためダマテンで相手の甘い牌でロンアガリできる期待が若干薄れます。これでは、リーチで打点を高める恩恵を失ってまでダマテンにするメリットとつり合わなくなってきます。そのため若干リーチ有利になるのです。

上記いずれも、ツモ損有りルールと比べて『若干』だということを肝に銘じてくださいね。

まとめっぽいもの

ツモ損ありと、ツモ損なしのルールって思ったよりゲーム性が変わるんです。

個人的にはツモ損なしが好きです。というかツモ損ありが嫌いです。

だってツモったら点数減るんですもんね。というかみんなツモ損好きな人いないか…

 

是非、ツモ損ありとツモ損なしの戦略の違いを意識していただきながら三人麻雀ライフを楽しんでいただけたらと思います!

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