守備兼攻撃

【三麻の授業】《中級其の2・守備兼攻撃編》三麻で超絶必須スキルの正しい回し打ちとは

三人麻雀でも四人麻雀でも「回し打ち」というのは聞いたことがあると思います。

そもそも回し打ちとは…、

相手のリーチや鳴きなどの仕掛けに対して、ただベタオリするのでもなく全ツッパ(自分が捨てたいものを全て勝負)するのでもなく、本当は不要でも相手の当り牌(と思わしき牌)を捨てずに使い切り、聴牌まで持ち込み場合によってはアガリ切ることです。

麻雀漫画などでも、かっこよく描かれており正に麻雀の醍醐味として表現されることが多々あります。

 

一方で、回し打ちは時にはやりすぎるとよくないとかそもそもしない方がいいと言われる場合もあります。

確かに、このサイトでも初級者の方には回し打ちはあまりしない方がいいというスタンスで記事を書いています。そもそも麻雀漫画で描かれるような回し打ちのほとんどは、あくまで作品の面白さを際立たせるために誇張された表現がされており、実際の対局で真似していると弱くなります。

しかし、激しい乱打戦になる三人麻雀では自分のアガリと相手のアガリ、場合によっては自分のアガリか相手への放銃とがほんの紙一重つまり=たった一打の捌き方で変わるぐらいのゲーム性なので、正しい回し打ちは使いこなせないと強者にはぜっっっっったいになれません!

 

それぐらい三人麻雀では正しい回し打ちがとても重要なスキルの一つとなっています

 

前置きが長くなりましたが、三麻で中級者と上級者の大きな違いの一つとでもいえる『間違っている回し打ち』と『正しい回し打ち』について解説いたします。

間違っている回し打ちとは?

間違っている回し打ちは次の点が挙げられます。

  1. 相手の待ちを何の根拠もなく一点読みしてしまう
  2. カベやスジ、字牌を安全だと信用し過ぎている
  3. 自分が聴牌するまでに捨てなければいけない危険牌が多すぎる
  4. リスクとリターンが見合っていない

それではひとつずつ解説していきます

①相手の待ちを何の根拠もなく一点読みしてしまう

始めたての初心者の方などが麻雀漫画の影響を受けすぎると、これに辿りついてしまいます

麻雀漫画では主人公やライバルなどが相手の待ちをピタリと読み当て正確に一点読みし、不必要な牌のはずなのに捨てずに使い切りみごとアガリきる華麗な打ち筋で読者を惹きつけることが多いです。

しかし、現実ではそうはいきません。何故なら正確に一点読みすることは、ほぼ不可能だからです。

 

このリーチに一点読みをすることは不可能です
雀魂より

例えば上の画像では、上家からリーチを受けた後、更に対面にリーチを受けたところですが相手の待ちを一点読みすることは絶対に不可能です。

もしこの画像から相手の待ちを読めると言ってる人がいたらその人は間違いなくめちゃくちゃ弱いです。

ごく稀に3鳴き以上している相手に、局数や点棒状況、捨て牌状況などでほぼ一点に絞れる可能性はありますがやはり、滅多にあることではありません。

特にリーチの場合は入り目(聴牌する際に引き入れた牌)がある限り一点読みすることは絶対に不可能です。

どういうことかと、仮に自分がイーシャンテンの状態から有効牌を引き入れて聴牌してリーチをするときのことを思い返してほしいのですが、イーシャンテンで5-8ピンか3-6ソーどちらかが来たら聴牌だとして、5-8ピンが入り目なら3-6ソー待ちの聴牌になり、3-6ソーが入り目なら5-8ピン待ちの聴牌になります。

 

その時に、捨て牌に違いは出ず入り目がどちらか分からない限り、相手の待ち牌が何かを一点に読み切ることは絶対にできません。かといってもちろん、「相手の待ちは5-8ピンか3-6ソーの絶対にどちらかだ!」と言う読みもほぼできないでしょう。

そうなると、自分が聴牌でもないのに勝手な思い込みで相手のリーチに危険牌を捨てまくりる、相手にとってお得な振り込みマシンになるだけです。

②カベやスジ、字牌を安全だと信用し過ぎている

回し打ちというより、そもそもオリ方が間違っている方にも多いのですがカベやスジそして字牌の安全度を信用しすぎている方が多いです。

そもそもカベやスジって何?と言う方は下記の記事をご覧ください。

比較的安全な牌のアイキャッチです
【三麻の授業】《初級其の15・守備編》 比較的安全な牌今回の記事は比較的安全な牌についてです。完全安全牌が手牌にないけど、極力振り込みたくないときはこれを元に安全度が少しでも高い牌を選べるようになりましょう。...

カベやスジ、字牌はあくまで他の無筋の牌などと比べて危険度が低いというだけで、安全な牌というわけではありません。また、状況によっては逆に上記の牌の方が危険度が高そうな時があります。また、四人麻雀と比べると三人麻雀で使用する牌が少ないため、スジやカベ、字牌でも当り牌になる確率は上がっています。

上級者は、スジやカベ、字牌の安全度を安易に信用しません。

③自分が聴牌するまでに捨てなければいけない危険牌が多すぎる

まずどういうことかというと下の画像をみてください。

相手にリーチを受けたところ
雀魂より

対面からリーチを受けた所ですが、もしここからアガリに向かおうと思ったら、どれだけ危険牌を捨てればいいのでしょうか。もちろん白や中も、自分の手牌がこんなに揃ってもいない状態から捨ててはいけない牌です。

相手のリーチや鳴きなどの攻めに対して3枚や4枚も危険牌を押さなければいけないのであればもう回し打ちでも何でもありません。

なお、上の手牌から危険牌を極力切らずに、一打一打状況に応じて攻めと守りを切り替えて見事跳満をアガリきりました。

その一打一打ごとの判断根拠を解説した110円の有料記事をnoteで解説しています。

普段何となくで回し打ちをしていたり、中々中級者から脱出できないという方は是非ご覧ください。

④リスクとリターンが見合っていない

親のリーチに対して、發のみ2シャンテンや3シャンテンから回し打ちをしているのは全くリスクとリターンが見合っていません。このような判断は絶対にしてはいけません。

回し打ちは元々相手に通っていない牌を極力捨てないようにしてアガリを目指してみるテクニックです。

危険度が高い牌や、相手が親であったり点数が高そうであればリスクは高まっています、しかし自分自身の点数が引くかったり、嵌張・辺張ばっかりで形が悪いのであればリターンが低いといえます。

そんな状況でも攻める人をよく見かけます。

 

そこまで極端じゃないと言えど、せっかく5万点以上持っているトップ目なのに、満貫聴牌しているからという理由で、明らかに筒子で染めているラス目の親リーチに対して、要らない筒子を捨てない代わりに字牌の対子落としで回し打ちして放銃するというパターンもあります。これはただ運が悪かったという言葉で済まされるわけではないのです。

 

ここまで間違った回し打ちを述べてきましたが、正しい回し打ちはその逆をすればいいのです。

正しい回し打ちとは?

強者の正しい回し打ちとは以下のようになります。

  1. 相手の待ちを何の根拠もなく一点読みしない
  2. カベやスジ、字牌を安全だと信用し過ぎない
  3. 自分が聴牌するまでに捨てなければいけない危険牌が多すぎる場合はオリる
  4. リスクとリターンが見合っていない場合はオリる

それではひとつずつ解説していきます。

三人麻雀で強くなるには、正しい回し打ちができるようになるのは必須条件となります。

是非最後までご覧ください

①相手の待ちを何の根拠もなく一点読みしない

相手の待ちを一点読みをすることは基本的にできないものと理解し、比較的危険な牌を切らずに聴牌やアガリに向かうことが正しい回し打ちとなります。

②カベやスジ、字牌を安全だと信用し過ぎない

時には相手のリーチ等に対して、カベやスジを活用したり、安全ではない字牌を捨てることも必要ですが、カベやスジ牌や字牌を相手のリーチに対して簡単には切らないという考えも必須です。

例えば、相手のリーチが数牌をバラ切りしており七対子っぽい時は逆に字牌はもちろんカベやスジ牌が余計に危なくなります。

カベやスジ、字牌も状況によりけりというのが正しい考え方です。

③自分が聴牌するまでに捨てなければいけない危険牌が多すぎる場合はオリる

危険牌を何枚も捨てないといけないのであればオリるべきなのです。ただ、2枚ならOKとか3枚は絶対ダメというわけではないのです。

結局、点棒状況・相手の捨て牌・見えているドラの数・自分の手牌などから複雑に考えないといけません。

比較的言えるのは、相手のリーチ等に対して自分が聴牌するまでに危険牌を3枚も捨てないといけないのは多すぎると思います。やはり自分が聴牌でもないのに危険牌を1枚押すだけでも判断が分かれるのに、危険牌を3枚も切らなければいけない時点で3シャンテンということになり、無謀だといえます。

相手の攻めに対して、自分が聴牌するために捨てる必要のある危険牌が多いのであれば、しっかりオリるのが正解です。

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④リスクとリターンが見合っていない場合はオリる

結局、これが根幹の判断要素になります。

麻雀は期待値が多い選択肢を取り続けることが重要な戦略になります。

リスクが多いときは、リターンも多くないといけません。

リスクが大きいのに、見込めるリターンが少ない時はさっとオリに転じる必要があります。

 

正しい回し打ちについて述べてきましたが、何度もいいますが、三人麻雀においては「正しい回し打ち」は必須スキルです。相手の攻めに対して、常に全ツッパでも、常にベタオリでも勝てません。

状況に応じて、全ツッパ、回し打ち、ベタオリを使いこなさないといけません。

その状況判断で成績が分かれますが、回し打ちのスキルにおいても大きな差がでてきます。

この記事の項目を意識し、正しい回し打ちテクニックをマスターしましょう。

noteを書いています

このブログの他にも、三人麻雀オンラインゲーム「雀魂」をプレイしたときの牌譜から勉強になりそうなものをピックアップして記事を書いています。
一打ごとの選択理由など細かく記載していますので、初・中級者の方にとっては貴重な記事になるはずです。
有料のものもありますが缶ジュース程度の金額ですので、強くなりたい方は是非覗いてみてください!

https://note.com/sanma_school