こんにちは!
三人麻雀において重要なテクニックの一つに「天秤(てんびん)」というテクニックがありますがみなさん、意味や使いどころをご存じでしょうか?
三人麻雀においては乱打戦になりがちでアガリと放銃が紙一重というぐらいわずかな差で、勝負の行方が非常に大きくなる程、一打の選択の重みが特徴的なゲームです。
そして配牌がいい時やツモに恵まれている時には、だいたいどんな打ち手でもアガれる結果は同じようになりますが、やはり強者と弱者の差が特に出やすいのは配牌やツモが悪い時にどう打つかと言えます。
配牌が悪い時、つまり一見バラバラな配牌でも毎回「こんなのアガれないよ!」と嘆いてるだけで終わっているのは弱者側の人間であるのは他なりません。
しかし、悪い配牌にありがちなのは、分岐点が非常に多いこと多いこと。
そこで登場するのが「天秤」という考え方です。「両天秤(りょうてんびん)」と言ったりすることもあります。
どういうことか見ていきましょう。
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三打ちで重要なスキルの天秤とは?
良い配牌の時はほぼ選択肢もなく、大体誰が打っても同じような結果になります。
しかし、悪い配牌の時はどう打つかが非常に別れやすく、弱い人はその時に毎回「よりアガりにくい」「より損な」選択をしていることが多いです。
また先の読めないツモがある限り、悪い配牌の時に「いい結果」=「アガリ」に結びつく選択を毎回取るのは不可能です。
更に、アガるためには役が必要ですが、配牌の時点で役が確定していないことも多く、どの役を想定して打つのかも三人麻雀において大きな腕の見せ所となります。
天秤は、2つ以上の役を同時に狙いながら手牌を進めることです。当然有効牌が来てシャンテン数が進むといずれは、どちらかの役に狙いを定める必要があります。
一つ例を見てみましょう。
天秤の例
※一九字牌が9種10牌ありますが、親が北の抜きドラをしているため九種九牌で流せません。
索子で1面子完成しています。
ここで絶対、国士無双をアガるんだ!と6sや7sから打ち出してはいけません。
「国士無双」と「索子の混一色」の『天秤』、つまりこれからのツモや状況に応じてどちらがいいか選び切る必要がでるまでは「国士無双」と「索子の混一色」を極力どちらも狙う戦略です。
もし6sや7sから切り出すと、索子や役牌を多めに引いてきても「索子の混一色」路線には対応できません。
そのためここは、6pを切っていきます。
この先、一九字牌の種類が増えるようなら国士無双に狙いを絞り、索子や役牌の重なりが出てくるようなら索子の混一色へ狙いを定めます。
天秤の簡単な概要は分かりましたでしょうか?
もう少し深堀していきます。
天秤にはメリットだけでなくデメリットがあります。
メリットをまとめつつ、デメリットもそれぞれ見ていきましょう。
天秤のメリット
・2つ以上の役を同時に追うことで、その先のツモに応じて柔軟に対応できる
天秤のメリットはこれだけです。
しかし!アガればもちろん得点になる上、攻撃は最大の防御というようにアガることにより相手のアガりを阻止して失点を防ぐことができます。アガる確率を上げることができるのであれば天秤を上手く活用することにより各段に成績がよくなる程、重要な要素なんです。
天秤のデメリット
・手順が進んでも両方の役を追いすぎると、和了率が下がる
ぱっとイメージしにくい内容かと思いますので例を用いて詳しく説明します。
かなりバラバラの配牌から5巡目まで進むと、19字牌の対子が4組となりました。
ここで見える役は以下の通りですね
- 七対子+(混老頭)
- 対々和+(發)+(混老頭)
- 国士無双
索子の89があるのでチャンタもありえますが、7sを捨てているのでここでは省きます。
ここは上の役を全て見据える8s打ちが正着でしょう。
しかし、上の役全てを同時に狙えるのも、次の一九字牌を引いてくるまででしょう。何故なら、
- 持っていない一九字牌が来た場合
- 七対子もしくは対々和を狙うなら、1枚だけ持っている一九字牌から選んで捨てて、国士無双を見切らなければいけない
- 国士無双を狙うなら対子から一つ選んで捨てて、七対子や対々和を見切らなければいけない
- 持っている一九字牌が来て5組目の対子ができた場合
- 七対子もしくは対々和を狙うなら、1枚だけ持っている一九字牌から選んで捨てて、国士無双を見切らなければいけない
- 国士無双を狙うなら対子から一つ選んで捨てて、七対子や対々和を見切らなければいけない
- 対子で持っている一九字牌が来て暗刻ができた場合
- 七対子を狙うなら、暗刻になった牌から1枚切って対々和を見切るもしくは、1枚だけ持っている一九字牌から選んで捨てて、国士無双を見切らなければいけない
- 対々和を狙うなら、1枚だけ持っている一九字牌から選んで捨てて、国士無双を見切らなければいけない
- 国士無双を狙うなら対子もしくは暗刻から一つ選んで捨てて、七対子や対々和を見切らなければいけない
上記のように、次に手が進んだ時点でいずれかの役を見切らなければいけません。
しかし、項目3番目の『対子で持っている一九字牌が来て暗刻ができた場合』の②で「1枚だけ持っている一九字牌から選んで捨てて、国士無双を見切らなければいけない」とありますが実は七対子の和了率を下げているのです。正確には聴牌する確率を下げています。
何故なら、手牌の中に暗刻が無い方が新たな対子ができやすいからです。雀荘などやローカルルールで七対子の4枚使いルールを採用している場合は暗刻を持ちながら七対子をアガることもできなくはないですが、3枚見えていない単騎待ちの方が強いのはもちろんです。
七対子の聴牌確率を最大にするのなら、暗刻を持たないのはもちろん、より見えていない牌を対子にする狙いの方がいいのです。
ある程度、いずれかの役に狙いを定めないとどっちつかずになり、アガりを逃すことがあるのも天秤のデメリットです。
天秤を使うよく出てくる組み合わせ
- 七対子と国士無双
- 七対子と対々和
- 七対子と混一色
- 七対子と面子手
- 七対子とチャンタ
など、三人麻雀では七対子がよく天秤で使うシーンが多いです。
四人麻雀なら一気通貫と三色同順などの組み合わせもありますが、三人麻雀では三色同順がないため使えません。
悪い配牌の時に対子が少し多いのなら、七対子と別の役の天秤を狙うと案外アガれることもいいでしょう。
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